トラックドライバーのつぶやき

配送に関することや言いたいこと何でもあり

配送という仕事と世界的低水準の給与

配送ってさ、まあ荷物を届ける仕事だよな。まあそうだ。間違ってない。

でも世間的に見たら、結構下に見られてる仕事なんだよな。

「ただ荷物運んで届けるだけでしょ。簡単じゃん。誰でも出来るよ。」

なんて声、たまに聞く。でもさ、俺たちがいないとどうなる?

食材買えないよな。メルカリ出せないよな。Amazon届かないよな。

俺たち企業相手はまだいいんだよ。不在が無いから。

センターや倉庫で積んで、空になったら終わりだ。

でも宅配はわけが違う。不在時は持ち帰りだ。全てが置き配出来るはずも無いしな。

俺も佐川急便にいたからよく分かる。明かりついてて、ピンポン押しても出てこなかったり、指定時間に行っても居なかったりな。でも受け取り側の気持ちも分かるんよ。家に一人でいて、トイレ入ってたり、風呂入ってたりさ。タイミングもあるわな。

しかも俺らは深夜早朝の時間帯。渋滞なし、スイスイだ。夏も日中より遥かにマシだ。

でも、クロネコとかは日中の仕事だ。炎天下荷物を持って、持ち帰って。とてつもなく大変だ。不在の返答があったら、その時間に着くように、今の配達ルートも組み直さなきゃならん。あと、ついでだから言っとくけど、佐川とクロネコはただのドライバーじゃないって知ってるか?「セールスドライバー」て肩書だ。つまり、自分のエリアに新しい会社が出来たら、自分で営業をかけて荷物を獲得しなきゃならんってことだ。

この話を聞いてもやっぱり「送料無料」を選ぶよな。まあそうだろう。でもよくよく考えてみて欲しいんだよ。今の日本ってさ、世界的に見ても低賃金とか言われてんじゃん。それってさ、ぜーーーーんぶまわりまわってだと思うんよ。

①少しでも安いものをとスーパーで買い物

②国産の安心な野菜、果物、魚、肉は富裕層しか買わない。

③普通の人は殆どが外国産の安物を選ぶ。

④結果、国内で頑張っている農家や漁師、畜産は外国勢に押され低所得者層へ。

⑤スーパーも国産は一部の富裕層にしか売れないので、安いが利益の少ない外国産を多く並べ、競合他社に負けじと、値下げ合戦。余計に利益は減るわな。

⑥利益が少ないから、従業員の給料もなかなか上げられない。

⑦給料が少ないから、なるべく安いもの、送料無料、大幅値引きを選ぶ。

一部間違ってるかもしれんけど、大まかな内容はこんな感じ。

このループが色んな産業で起こっているから、日本は給料が上がらない。いや上げられない。

どうやったとしても、スタートになるのは給料だ。まず、そこが上がらないと何にも変わらない。日本人は安さに弱い。だからこの問題は難しい。